2011年5月20日金曜日

Spring ephemeral

春先に咲いてしばらくして花を落とし、あとは地中で球根状態で冬を越すという草花の総称を

Spring ephemeral(スプリング・エフェメラル)というのだそう。

そういえばその時期は小樽に住んでいた頃毎年あった登山の時に(小樽の小学校では毎年の行事)、それらの花々、

カタクリやエゾエンゴサクを必ず見かけた覚えがある。

他の生態系との関連性もなかなか興味深い。→wikiページ

南側だとこういう光景はめずらしいのだろうか?春と言えばわたしはタンポポとかよりもこういうイメージが強い。

湿った土に木漏れ日の下一面に咲いているカタクリなどの群生。

どこからか湧水の音も聞こえてくる。土の中からかのような木の中からかのような。




永い眠りの時間に備えて短い春のぬくもりを精一杯溜めこんで咲いている花々に

なんとなく重なった歌を万葉集から見つけた。


冬こもり春咲く花を手折り持ち千たびの限り恋ひわたるかも(柿本人麻呂)


北の春の短さは、きっと儚いだけではないよ。


待つ尊さ、待てる強さを知ればこそ、この地で過ごす季節を改めて好きになる。

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