2006年03月18日23:56
今日は歌会でした。
二次会のお茶会では歌の話を久々にじっくり出来て、
満足した。
向かいに座るFさんとしみじみ話したのは、
どの行も揺るぎない五行歌、というものを作り上げる難しさのこと。
キーポイントな行の在り方として(「前半二行」とか「最後の一行」とか)
主題を語らせる事に終始する構成は、メリハリがあって伝わりやすいが
しかしそれが歌のコツ、なんて思ってしまったら
更新も進化もない訳で。
敢えてそこを破り、越える意識を持たないと、
なにより自身の型に固執することの疲弊と
向き合わないと、言葉のルーティンワークになってしまうと。
で、そういうしんどさに一種の喜びを感じられない人は
淘汰されるんだろうなぁと、ケーキや杏仁豆腐を食べつつ言ってました。
そして、虚構を歌うならば今生きている現実以上の切実さを
読む側に感じさせなきゃ、虚構である所以はないんじゃないかとも。
そういう意味で逃げ場も作らず、意識を持って歌う人はどれくらいおられるのだろう。
私自身は虚構系の歌は好きな部類に入ります。
だからこそもっともっと、壮絶で切実であってほしい。
プレッシャーかけてる訳じゃないですが
私のようなその場のボヤキではなく(笑)
このスタイルを貫くならば、ある種の「高み」の先にしか
目指すものがないし、目指すしかないのではないかと思うのです。
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