2010年9月23日木曜日

想いと対象の距離感

2006年09月13日12:35

うたう側の想いと対象の距離感によって
表現される歌の面白さが変わってくるなぁと
何気に思った。



近いものを敢えて遠くに、またはその逆を。



作者の目線や奥行きは
読み手にも投影される訳なので
その距離感の妙で受ける印象も変わってくる。



ここから・・・さりげない生活歌にも斬新さや意外性を含ませた
表現へと発展出来る。



言葉を凝らした技巧で、それなりの状況は作れるとしても



根本は、もっと感覚的なものかもしれない。
好きだから、肌に合うから、懐かしいから、和らぐから・・・



近付きすぎるほどの息詰まり、圧迫感、愛おしさ、
皮膚や呼吸の質感、見えないはずの互いの痛み



遠いからこその憧れ、太陽や月、
それが作り出す己が影のはかなさ。(この影まで描く人はあまりいないけど)



推し量る間合いは大切な気がする。
もちろん自分の心とも。

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