たまに歌会とかでも、全ての行に決め手となるような凝った表現を入れて
フレーズの羅列のようになってしまい、「思い浮かんだ言葉を入れたら、選びきれなくなって・・・」
という事を伺うときがある。
歌じゃないけど、これすごく共感できるのだ。
例えば・・
ケーキ屋さんへ行って、ガラスの陳列棚の向こうには、美味しそうなケーキがいっぱい・・・
チーズケーキもガトーショコラもミルフィーユも、ああ!どうにも選びきれないわぁ~!
えーい箱に入れられるだけ買っちゃえー!!
みたいなw
ふと思いついた素敵な言葉って宝石のように輝いて見える。
で、案外そういう時ってたくさん浮かんだりする。
これを使えばどんな綺麗な歌になるだろううっとり、と思う前に
このケーキの例えを思い出す。
箱に入れられるだけ・・・ったって胸焼けしちゃうわねぇ。
ちょっとだからこそ甘いものって美味しいのよね。
ここは断腸の思いで(大袈裟)2個くらいに抑えとこうかしら?
言葉はケーキと違って腐らない。
だからとりあえずしまって、暫くしたら眺めてみて、それでも輝きは変わらなかったら
使ってみるのもいい。
ちょっと控えてこそ伝わる思いもある。
見えない部分は読み手の領分だ。書き手と読み手の相互があって歌は成り立つと思う。
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