2010年11月12日金曜日

ケーキは2個まで

たまに歌会とかでも、全ての行に決め手となるような凝った表現を入れて

フレーズの羅列のようになってしまい、「思い浮かんだ言葉を入れたら、選びきれなくなって・・・」

という事を伺うときがある。


歌じゃないけど、これすごく共感できるのだ。

例えば・・

ケーキ屋さんへ行って、ガラスの陳列棚の向こうには、美味しそうなケーキがいっぱい・・・
チーズケーキもガトーショコラもミルフィーユも、ああ!どうにも選びきれないわぁ~!
えーい箱に入れられるだけ買っちゃえー!!


みたいなw

ふと思いついた素敵な言葉って宝石のように輝いて見える。

で、案外そういう時ってたくさん浮かんだりする。

これを使えばどんな綺麗な歌になるだろううっとり、と思う前に

このケーキの例えを思い出す。


箱に入れられるだけ・・・ったって胸焼けしちゃうわねぇ。
ちょっとだからこそ甘いものって美味しいのよね。
ここは断腸の思いで(大袈裟)2個くらいに抑えとこうかしら?


言葉はケーキと違って腐らない。

だからとりあえずしまって、暫くしたら眺めてみて、それでも輝きは変わらなかったら

使ってみるのもいい。

ちょっと控えてこそ伝わる思いもある。

見えない部分は読み手の領分だ。書き手と読み手の相互があって歌は成り立つと思う。

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