野崎さんの巻頭歌。
先月の被災された方の特集は今月も続いているけれど、あえて外域から見た目線を。
当たり前であるけれどテレビや外へ訴えかけるメディアは、美しい話はどこまでも美談に
悲しい出来事はとことん悲劇に、真意はどうであれ輪郭をくっきりと際立てて見る側を前に熱演する。
実際当事者でなくともその場にいて体験しているが如く感情移入をさせる演出。
良くも悪くもそのフィルターは歌を作りやすい。
わたしたちはどう頑張ってもその痛みは肩代わりは出来ない。
それは共感とは別の現実だ。
画面では伝わらない画面でしか伺うことが出来ないという傍観の自覚と、それに対するジレンマ。
それを越えて得たものを時間をかけて歌から感じさせていただきたいなと思う方々の多い
今回の歌誌だった。
主宰のピストルの歌。
実際若い頃の主宰がどうだったのかは存じ得ないが、なんとなくこういう感じの匂いなのかなと思った。
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