新しい何かが開けたのと、元の居場所に戻ったのと
知らずに大きな感触が身に迫ってきたのと、
そしてささやかな想いが消えた。
そんなゆるやかに混ざり合った日であった。
歌会前に朝昼兼用のごはんをタリーズですませてぼんやりしてたところ
向かい側の可愛いカップル、さりげない距離を空けた真ん中に食べ物を置いて
仲睦まじく食べている。互いのを味見したり、食べ終わったごみを片付け合ったり。
ベンチでサンドイッチを啄むような恋。
することもなかったなあ。
連れ立って二人は雪降る街へと足早に去って行った。
あてのない手紙を書くのはもうやめた私だけど
この二人の軌跡に幸せを祈った。
そんな日だった。
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