湯気の立つあたたかいシチューのような歌。
読む者の滋養になり救いを与えるような。
固い冷えたパンをいつまでもいつまでも噛むような自分の歌を思いつつ
そんなことをじっと考えた。
読んでいいなと思ったり、大いに共感したり、目を見張ったりそういう歌は多々あるけど
かつてこの一首を目にした途端号泣した歌というのが存在する。
なのにその内容を覚えていないというのが情けないが・・・その時の感情が一気にあふれ出て
とても自分自身が救われたのを覚えている。2000~2001くらいなのかな?
そこらへんもあやふやwというか、そのあたり数年というのは様々なことがありすぎて
記憶がぽかんと抜けているのだ。
何のことはない川の流れと時の変移をさらりと歌われたものだった。
さらり感にも関わらず、その作者の歩んできた道のりの厚みというか滋味が
じんわり心に迫ってきたのだった(思い出してもちょっと泣ける)。
いつか終わるんだ。
いつかどうにかなるんだ。
生きていてもいいのよね?
そんな事を泣きながら思った。
誰かにとってのこころ解く一首を残せればきっといい。
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