非常に感覚的であるが、その作者の思いを切り取り形作る刃筋が見える歌に惹かれる。
繊細にただ繊細に、テーマや本質を彫りあげていくようなタッチの歌。
身近でいえば戸水氏とか。(過去に主宰から「君は鉈だね」と言われたことがある私)
本誌だったらどうだろう?
増田幸三さんは端正な鎌倉彫を髣髴させるし、波那さんは柔らかい石のレリーフとか。
一般的に語られるその人の「個性」とは、語られやすいように表記されたラベル
言わば原材料名を連ねたものでしかない。「まぐろ油漬け」=「シーチキン」という
認識は缶詰だからこそ成り立つけれども、安易に人に対する括りになってはいないだろうか。
意識しないと「観る目」って幅が狭くなるので、時々こういう抽象的な喩をしてみたりする。
どこの集まりにも属せず、単に自分の好きな世界に浸りたいならここまで意識はしないのだけど
少なくとも歌会に来てくださるメンバーの歌の在り様は理解したいので、発会以来もう癖になっている。
ぱぱっと気の利いたコメントが言えるわけでもないので、
人に対するのと同じで真摯に見つめ続けるだけなのだけど。
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本誌に復活してきて、えらく嬉しかった。やめられねぇは事務所でも評判だった。やっぱり鉈だねぇ。切ると同時に粉砕するよさがある。
一度、北海道で暮らしたいと思っています。よろしくね。
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うわあ、びっくりした!
ご無沙汰しております。
書かなかった時間が疲弊していた部分を潤してくれたようです。
また次の章を自分なりに綴っていくつもりです。
しかし、もう少し繊細な鉈に進化したいものですねえ・・・。