ゆるっと本誌感想。
特集
自分のはとりあえず置いておいて・・・(やはり活字にすると・・・なんだかなあ、反省点は多々。)
◆紫桜さんは旦那さんのアメリカ出張へ伴って最近帰国してきたのですが
細かい経緯は知っているとはいえ、その時の精神状態や心の移り変わりは
五行歌だと非常にわかりやすい。ある部分の「太さ」は私にはないのでそこが羨ましい。
◆野田さんの、虚と実を、世の理を、日々のカオスに紛れた本質を、関所で吟味する仕分け人の目線。
世間に付随するものには厳しいが、それから逃れたもの(自然とか)には優しくもある。
その落差に、読む人は生きていく際生まれる矛盾や業みたいなものを重ねて共感するのだと思う。
あと、福島さんの今回の作品。
たとえば虚構美を良しとする人がいきなり社会的メッセージを前面に出して来たら
普段その世界を味わっている方からすれば面食らうが、「なぜ?」という疑問が湧いた時に
「こういう表現に今回至った経緯はなんだろう」と思いを馳せるのが賢明かと考えた。
こういう直接的な事をあえて本誌に載せたという事は、最近の世情に対する批判であるのと同時に
あまりにも原発がらみな歌が多い事(致し方ない事ではあるけれども)に対しての
痛烈な皮肉でもあるのではないかと感じる。
彼口調で言うところの「ワイドショーの受け売りでしょ」
そういう意識から脱却したところに本来歌はあるべきであって
そこでようやく歌対歌の対等なものになるのだと。
それこそ被災者もそうでない人も関係なく。
0 件のコメント:
コメントを投稿