2010年9月21日火曜日

一冊から全てを知る

2006年01月28日19:54


クラスにも居場所がなくいつも通っていた図書室で
最初に読み始めた近代文学が芥川竜之介で小学校5年頃である。



思えば小学生の頭でも、実にストーリー展開が追いやすかった。
読ませるテクニックの上手さなのかな。



しかしその小説に秘められた滋味や不毛感、哀しみや批判精神を理解できたのは、
後に数年おきに読み返したりしてからだ。



個人的に好きなのは「歯車」「蜜柑」「奉教人の死」「在る阿呆の一生」



現代の小説は、実は一切読みません。



そこに真理が凝縮されているような、濃い一冊を飽きもせず読んでいたい方です。



読め読めというより、漫画でもいいからそういう本を探す手伝いをするほうが
読書離れな子供も減る気もしますが。



私は「つる姫じゃ~!」と「大甲子園」から教わりましたよ、人生を(笑)




人生は落丁の多い本に似ている



芥川の言葉です。そしてその欠落した部分を埋めるのも本なのかも。

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