2010年9月20日月曜日

肉じゃがと五感

2005年11月24日12:51


学生時代の友人で、「肉じゃが」を下宿に入って初めて食べたという。


洋食しか作らないお母さんが家で作らなかったのだと言う。


その時ふと思ったのは


肉じゃがを食べたことのなかった彼女に、
「肉じゃがの絵を描いてごらん」と課題を出したらどうなるだろう。


なんらかのメディアで見た事くらいはあるだろうから、概念としての肉じゃがは描けるだろう。


しかし


それで肉じゃがの本質は描ききれるのだろうか。


触れて味わうことで、劇的に深まるもの、広がる価値観があるはず。


あのじゃがいものほこほこ感、甘辛く煮た肉と玉葱の交歓



なんか食べたくなってきた(笑)



絵画の観点で見ると、すごくわかる歌ってある。



映像メディアの溢れかえった環境で生まれ育った世代



そこから生まれる歌がこれからどんどん増えていく気がする。


文学の行方は如何?なんて心配は



昔を振りかえることと大差はない。



今感じられることだけに向き合って、さらなる深みと発見を楽しむために



久々に肉じゃがでも作ろう。

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