一昔も二昔も年配の人か私しか喜ばない今宵のエントリでございますw
私の親世代の人、ちょうど1960年以降から1970年代が青春時代だった頃は、戦後から始まったNHKのど自慢などの歌謡コンクールや
グループサウンズの登場などもあって歌謡曲の幅がぐんと拡がりを持ってきた感じがある。
時代の変遷を経ても長く活躍し続けている方も多い。
群雄割拠の時代で本当の意味で歌手がプロフェッショナルだったとも言えるのかも。
「うっかり八兵衛」の役柄しか知らない人は元歌手だったということに多分かなり驚く。
いつだか偶然見ていたNHKか何かの音楽番組でこの方がゲストで出ていて(まだ八兵衛役で水戸黄門に出ていた頃)
、その時はラテンの曲を何か歌っていてあまりの上手さに物凄いびっくりしたΣ(゚д゚lll)覚えがある
まさに自分がうっかりだったという話。
この人もまたオーディション出身だったのですねぇ。
しかしこれを歌った時は20歳と少し過ぎた頃とは考えられないほどの成熟度・・・。
亡くなる2年前ほどの収録。うーん艶のある声の80歳・・・。
戦前から活躍されていた方は大体音楽学校できっちり歌唱を学んでいて、
そこが長らく現役を続けられる基礎となっている。(20代と60代の肺活量平均とか調べてみると
やはり1000ml近く落ちるようだけど、それでも補って余りある(´ω`)
まっすぐ前に声を飛ばす意識で歌う、って今のアーティストではいないのではないかなぁ。)
昔から歌っていた歌手が大戦を乗り越え戦後の混沌の中でも、この藤山先生を筆頭に
変わらぬ歌声を聴かせてくれる姿は、見えない明日を進む勇気をきっと聴く人に与えただろうと思うし
こういう方こそが「あえて今、自分たちが歌い続ける意味」というのを身を以て
追求してきた大先輩なんだなあと思った。
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